先日、主人が勤める劇場の大~きなグランドピアノ(私もお手伝いで一緒に押して移動した覚えがあります)のメンテナンスがあったそう。ご覧の通りにピアノがバラバラに・・・
滅多にお目にかかることが無いため、主人の興味本位から写真を撮りたい!と申し出ると、快く調律師さんは色々なお話をして下さったそうです。
『このグランドピアノ、元々は自動演奏用の装置が付いていたのだけれど音楽大学では不要なので取り外したのです。』
『ハンマーの部分に使うフェルトの羊毛にもランクが。別の部品には高価な鹿の皮が。予算に合わせ、合皮を代わりに選ぶことも。鍵盤(アクション)が88もあるので、部品も88倍の数に!!部品の選択ひとつで何十万円も差がつくこともあるのですよ』『?!!』
ピアノは “アクション” という鍵盤を叩くとその先のハンマーが押しあがる仕組みがあり、弦を下から叩くことで音が出ます。(この辺は詳しいホームページがあるのでそちらをどうぞ)
鍵盤を押さえている部品を外して、この “アクション” の部分を引っ張り出すと、あの白黒の見慣れている部分は空っぽに・・・。その後、鍵盤を一本一本外してチェックして行きます。こすれた細かい木クズの清掃と磨き、凹んで戻らなくなったフェルトの交換、鍵盤のタッチを左右するアクション内の重りの調整と交換。その作業はとても繊細で『この方は心底ピアノが好きなのだな~』と伝わるほど愛情いっぱいだったそうです。
(私も見たかった・・・)
さぁ、今週もピアノレッスン。頑張りますよ~~~!!!