続いて、仕込みを行います。(その①はこちら)
美術バトンに吊り物を仕込んで吊りあげて行きます。
今回は ”バレエコンサート” と ”シンデレラ” を上演したのでその分、吊り物の数も多くなりました。
・ジョーゼット幕
・宮殿が描かれたドロップ幕
・月行灯
・紺色紗幕
・シャンデリア
・星球
を使用しました。
舞台の天井(すのこ)に横に長~い竿の様な美術バトンが何本も控えていて、その美術バトンを下げてきて、ドロップ幕や照明機材など、必要な物を適材適所に仕込みます。
その美術バトンは舞台上手袖にある綱元(手動)で操作します。
多摩市民館の美術バトンは綱元(手動)なので、何本かの電動式以外の上げ下げは大道具さんが手動で行います。綱元の綱は、綱引きの綱よりはちょっと細い麻ロープで出来ています。
美術バトンの上げ下げを安全に行うために、仕込んだ吊り物とバランスを取ります。綱元に繋がっているシズ枠に7㎏のシズ(重り)を何枚も積んで調整します。
ちなみにシンデレラで使用した ”宮殿が描かれたドロップ幕” はおよそ35㎏あるので、シズを5枚使用しました。
実はこのバトンの上げ下げ操作ひとつにもプロの技と経験とセンスが必要なのです。
バトンを下げて幕を閉める時、音楽とタイミングとスピードを合わせるのですが、ちょっとでもタイミングがズレると幕のすそ(ピンとさせるために重りパイプが入っています)が床に当たって『ゴン!!!』となってしまったり・・・逆に幕がゆっくり過ぎてもカッコ悪かったり・・・
それらを演出家の要求通り?(それ以上!!!)にうまく綱元を操るのも、プロの経験とセンスがなせる技なのです。
その③につづく・・・
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