レッスンの度に生徒たちの前に壁を築く私・・・
ある日、生徒の保護者からお休みの連絡がありました。
「泣いて『バレエに行きたくない』と。説得したのですが難しそうなので、とりあえず今日はお休みします。もしかしたらこのまま辞めるかもしれません」・・・私はすぐに原因が解りました。
お稽古で怒られたことやネガティブな事を家族には話さない生徒は案外多いようで、ある日いきなり『バレエやめたい!』と言い出し『訳を聞いても何も言わないのです』と・・・。バレエ講師を始めて20数年の間に、こういう事は何度もありました。
その連絡はクラス中だったため、『とりあえず泣いていても良いので連れてきて下さい』とだけをお伝えして、生徒はその後説得の上スタジオに連れてこられました。
何があったのかと言うと・・・
その生徒は自分では出来ているつもりだった事が出来ていない事に “ハッ” と気付き『出来ない!!』と突然泣き出し・・・。何度か同じ事がありました。
自分自身で、出来ていない事に気付けた事はとてもすごい事だと思います!!大体は『自分は出来ている!』と思っているので、『気付けた=成長』だと私は思います。
その日は発表会の振付も何度も間違えてしまい『覚えられない!!』と再び泣き出し・・・ネガティブスイッチがオンになってしまったようで止まらず・・・『泣いていても出来るようにはならないよ!やるしかないよ!!』と何度も説得と練習の繰り返し。。。
そして次の週に『バレエに行きたくない』と、なってしまい・・・。
こんな時は子供に成功体験をさせられる、自身に自信を持たせる事ができる絶好のチャンス!!
落ち着きを取り戻したその子とじっくり話をしてみると・・・
『みんなは出来ているのに、自分は出来ていないと思う』
『みんなの前で怒られたくない』・・・etc・・・
もし、あのまま辞めていたら『出来なかった』レッテルを自分に貼ったまま他の事にも影響していたかもしれません。次の週から元気いっぱい!!楽しそうに踊っています。
人間は思い込みで出来ていると言われます。
まだ視野の狭い子供は一度思い込むと違う見方が出来なくなりやすいのではないでしょうか・・・。
そんな時、違う考え方や違う見方を指針(手引き)できたら・・・
大人の大切な役割ではないでしょうか。
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