いつもお世話になっている、登戸の藤井整形外科 理事長の藤井壮一先生が、川崎市医師会の会報にピラティスについて書いてくださいました。
『私の健康法』
多摩区/ 藤井 壮一
藤井整形外科
古希を過ぎた頃、毎日仕事だけではなく体にいい事をしないと80歳の壁は越えられないだろうなと考えるようになった。若い頃は柔道の町道場に通ったこともあるし、大学でも6年間柔道部に籍を置き、夏の合宿にも毎年参加した。地方での合宿では現地の農業高校の生徒相手にヘトヘトになるまで毎日稽古したものである。体には自信を持っていた。しかし50代のとき腰痛に悩まされ、精密検査の結果、腰椎椎間板症と腰椎すべり症であることが分かり腰椎後方固定術を受けた。お蔭さまで、それ以来腰の痛みはすっかり消失し、いくらでも歩けるようになった。妻には手術して腰が治ったら世界一周でも、何処でも連れて行くからと約束をしたが、今もってその約束は果たしていない。患者さんには腹筋及び背筋を鍛えなさいと云うが何々自分では意志が弱い所為続かない。
4年前の或る日、若い頃バレエを習っていた長男の嫁がピラティスと言うものがあるから、やってみたらと云われた。ピラティスなんて初めて聞く言葉だし、どんなことをやるのかも全く分からなかった。妻に相談したら妻もやってみたいと言うので、嫁が習いに行っているバレエの先生を紹介してもらった。私達だけの個人レッスンで、他に生徒はいない。初めてバレエスタジオに行った時は場違いな感じがありありだった。先生は元「松山バレエ団」のバレリーナであったとのこと。さすが今でも小顔で40代前半の容姿の綺麗な先生である。先生はピラティスもバレエも教えている。早速妻と2人で週1回、1時間先生のレッスンを受けることにした。初めはまず呼吸法から始まり、頸、肩回り、脊柱のインナーマッスルを鍛える多裂筋強化や腹筋のエクササイズ、次に骨盤や股関節の柔軟性、大腿四頭筋やハムストリングの強化、足首の柔軟性、足指のストレッチなど一つ一つが整形外科の理にかなった運動ばかりであることに驚いた。確かにこれらのエクササイズを続けていけば姿勢も良くなるし、いつまでも元気に歩けるし肩凝りも腰の痛みもない健康な体を維持出来ると今では確信している。
そもそもピラティスは基本的にはボディ・コンディショニング法の一種で約100年前ドイツでジョセフ・ピラティスによって開発された。とてもユニークな技法で、ほかのエクササイズとは違い姿勢を良くし柔軟性やバランスを向上させると同時に、筋肉を強化したり伸ばしたり、調子を整えたりする。これが良く引き締まった強く、無駄のない体型造りにつながる。もともとジョセフ・ピラティスがこの技法を開発したのは子供の頃に喘息やクル病に苦しんだ自身の虚弱な体を鍛えるためだった。第一次世界大戦中、抑留の身となった彼は自分の編み出した方法を仲間の抑留者達に教えた。すると彼らは丈夫で健康な体を維持し無事に終戦を迎える事ができた。1926年アメリカに移り住んだ彼は最初のピラティス・スタジオをニューヨークに設立した。ピラティスメソッドはあっという間にバレエダンサーのあいだに広まり、今やピラティスは世界中に知られるようになった。詳しい事はダーシー・バッセルという英国ロイヤルバレエのプリンシパルダンサーは16才のときから始めてプロのバレエダンサーになってからもずっとピラティスに取り組んでいると彼女の著書の中で述べている。
とても嬉しいです!!私も毎週とても楽しくて、お二人にお会いできるのを楽しみにしております。
パパもママもとても若々しく(理事長ご夫妻なのになんとも図々しく、パパ・ママと呼んでおります。)
レッスン後は『気持ちよかったね~』と、キラキラしてお帰りになります。
お二人のレッスンでは、ピラティスとは言っても難し過ぎないように簡単な事を繰り返しています。
とは言ってもこの簡単な事の繰り返しは実はとても難しい事で、飽きてしまったり、ついつい派手な事をしたくなってしまいます。
地味でもコツコツと繰り返す。
いつも生き生きとしていらっしゃって尊敬するお二人。私の憧れです。
京王線京王稲田堤駅徒歩3分、JR南武線稲田堤駅徒歩4分
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