舞台説明(その①)の次は音響さんの元へ。音響担当は河田康雄さんです。
劇場が取れて発表会が決定すると、まずは音源さがし。使いたい曲を決めます。同じ曲でも指揮者や楽団が違うとテンポや演奏が全く違うので、生徒が踊りやすそうだったり私が気に入った演奏の音源を使います。毎回、発表会1回で約20枚近くのCDを使い、それをプログラム順に並べたり、テンポの調整・編集を経て、本番用の音源を作っていただきます。
河田さんもバレエのプロ!やりたい事をお伝えするとすぐに現実の形にして下さいます。
特に、“ 振音(ふりおと) ” (動き出しに合わせて音を出す)等は、舞台袖に音響さんがいる場合は舞台監督がキューを出したりしますが、河田さんはいつも客席後方で “ たたいて (音を再生させる)” (これも舞台用語)いるのですが、いつもパーフェクト!!です。
さて、みんなで河田さんの元へお邪魔しました。
多摩市民館には舞台の一番前、上手・下手の壁面にカラムスピーカ、プロセニアムアーチ(天井)の真ん中にプロセニアムスピーカ、この3ヶ所のスピーカの高音部・中音部・低音部のバランスを整えて音を出します。
河田さんが目の前にある音響卓の、
上手用フェーダをそぉ~っと上げると上手だけの音が! 一同『おぉ~』
下手用のフェーダを上げると下手だけの音が! 一同『おぉ~』
その後、出演者がしっかりと音を聞きながら踊るためにステージの上手前と奥、下手前と奥の4ヶ所に『返しスピーカ』を設置していること、その役目等を説明していただきました。(私の “ガナリマイク”(舞台リハーサル中に私が客席から指示・褒める?!を伝えるマイク) も生徒にしっかりと届くように・・・)
それから、金曜日のサウンドチェックで社長が河田さんに『これ、低音はいっぱいですか?』『はい。フルです』『??おかしいなぁ・・・』劇場スタッフに尋ねると『すみません。経年劣化でこれ以上出ません・・・・』『えぇぇ~それは困る・・・』
講師作品はピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラム)の曲。低音は最も重要。河田さんが私物のスピーカを客席一番前のど真ん中に追加して下さいました。
実は講師作品の選曲は社長が担当。選曲後に、健二先生に渡して振付をしてもらいました。(『健一・健二作品だね』と二人でニヤニヤしていました。)小品集も眠りも音に厚みが出て、今までにないすばらしい音質の発表会でした。
河田さん、本当にありがとうございました!!
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