昨年10月に出かけた いざ!?横須賀 お宿の ” 部屋から一面のオーシャンビュー!! ” がすっかりお気に入りになりリピートしました。
今回の行きがけには、事前にお宿と横須賀のHPから見つけ出した ” 千代ヶ崎砲台跡見学会 ” に参加しました。
いつも通りの車移動なので、指定された近くの燈明堂駐車場に車を停め、そこから砲台跡入り口までは徒歩10分ほど。しかし、後半は結構な急坂が続き、主人は途中で休み休み、ふたりで『ヒ~ヒ~』言いながら前の回を終えてすれ違う方々に励まされながら、やっとたどり着きました・・・
まず受付でペンライトを渡されて???集合して注意事項説明と史跡の概略を聞いていると・・・
『メェ~~』とヤギさん登場!草をモリモリ食べるアルバイト中なのだそう。お仕事に一生懸命でした。
いよいよ10人ずつの2グループに分かれて見学スタート。
千代ヶ崎砲台は明治28年に竣工され、まだ飛行機よりも船(戦艦・軍艦)が主役だった頃、首都東京を守るために東京湾の両側に整備され、活躍したそうです。
平成28年までは海上自衛隊が管理。その後は横須賀市に管理が移り、年に何回か見学会を開いているようです。
千代ヶ崎砲台には第1砲座から第3砲座まであり、ひとつの砲座には2門ずつ(大砲の単位は ” 門 ” だそう)。
⇐写真は第3砲座を上から覗いた写真です。
この深さ7mほど周りが全く見えない状況で、高台の見張り(観測所)が計算した仰角・旋回角を指示通りに調整して砲撃!!横には地下へ繋がる通路があり、砲弾や火薬・人を移動させていたそう。跡が残っていました。
そして地下へ繋がる塁道に進みました。
石造の塁道は露天の通路。2種類の石を使い分けていて、しっかり残っている部分と風化している部分がはっきりわかりました。
その先には煉瓦造りの部屋が並びます。こちらも『普通煉瓦』と『焼過煉瓦』が使い分けられていて、積み方のほとんどはイギリス積(長手だけ段と小口段を一段おきに重ねる)でした。
雨水を貯水する井戸の部屋や、兵士が休む部屋、弾薬庫などが並びます。地下に掘られているため換気と採光に工夫がされていました。ちなみにこの部屋や通路に入ると真っ暗!ペンライトはそのためでした。
さらに地下の通路を通り抜けると、先程上から覗いた第2砲座に出ました。
大きな砲弾を運ぶための通路やホイストクレーン?の跡もありました。
扉や門に蝶番や錠前が付いていたであろう箇所は金属不足の時にもがれて持ち去られた跡だけが残っていました。
続いて観測所へ。
(⇐これは参考の写真です)
今は屋根の無い状態で、とても見晴らしがよかったです。ここで情報を集めて測定し、伝令管を使い砲座に指令を出したそうです。
120年も前の明治時代に造られ、関東大震災でも全く被害が無かったという頑丈さ!すごいですね!!そのまま残っているなんて!!!それ以前に造られた砲台と比べ砲台構造の完成度も高く、他にも貯水システムや排水システムなど、建築技術の進歩が見られました。
あっという間の約2時間。勉強になりました。
今は不要でも、この様な場所を訪れると、先人たちの努力があって現在の私達は平和に暮らせるのだな、とつくづく思います。
毎日毎日感謝をして、日々大切に過ごします!!
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