先月の22日に松山樹子先生が亡くなったと聞きました。
私は松山バレエ学校でバレエを始め(①、②)、学び、そして育てていただき、松山バレエ団に入団後もたくさんの事を経験し、学ばせていただきました。
この、感謝の気持ちを直接お伝えしたかったので、先ほど主人と先生にお会いしてきました。
松山先生は眠っているように穏やかな、とてもお美しいお顔をなさっていました。
バレエ学校時代、普段のレッスンに突然いらしたり、発表会のリハーサルをご指導下さったり。(ただでさえ緊張しているレッスンが、さらなる緊張の糸に『ピンッ!』となったのを覚えています)
また、ほぼ毎日バレエ団のリハーサルにいらして、まだ下っ端だった私にもたくさんのアドバイスをくださいました。
おこがましいですが、私にとって母のような、祖母のような。とても温かい先生。
いつも優しくお声をかけてくださいました。
そしてとにかく先生がよくよく仰っていたことは、
『身体でうたいなさい!』
これは今でも私の心に深く刻まれています。
『ここで育てていただいたから今の自分がある。』
日本のバレエ界を築いてきた、松山先生時代の先生方はとてもとても大変だったと思います。
先生方がレールを敷いてくださったおかげで、私たちは今バレエが踊れるのだと思います。
少しでも私が生まれ、生きている時代が違っていたら、今までのような経験は出来なかったのかも・・・、と思うととても感慨深く、松山先生と少しでも同じ時代を過ごし、直接お手本を見せていただけたり、触れ合う事ができたのは本当に幸せな事だったのだと思いました。
久々に訪れたバレエ団。昔お世話になった先生方にもたくさんお会いできました。
まるで同窓会のように、何年か振りにお会いして、すぐに頭はその時代に戻りました。
『子供の頃から知っているからなんだか久しぶりに会った感じがしないわ!』
と、お声をかけていただきました。
主人も、東宝舞台時代に舞台裏のアイドルだった主人・・・。先生方とも楽しそうに話していました。
松山樹子先生
これからも頑張ってゆきます。
見守っていてください。
そしてゆっくりお休みください。
本当にありがとうございました。